不安を和らげる読書のススメ

皆様こんにちは!院長の佐々木です。
以前のコラムにて、遺伝的にまた歴史、文化的に日本人は最も不安感の強い国民性であると述べました。その不安感は、交感神経を優位にして痛みや病気の大きな要因になる「心因性」の直性的な原因となるわけです。症状や内臓の状態はその精神状態と食べ物から成り立ち、起因しているのですね。
また、不安感を安定させる神経物質であるセロトニン分泌を増やす為、太陽浴を意識する、鉄分をこまめに摂取する必要性もお伝えしました。更に、不安感を打ち消す快楽物質であるドーパミン分泌を習慣にしない、とも述べました。

今回はもう一つの方法である、考え方の工夫について私見を述べていきたいとおもいます。
考え方の工夫には、その情報の元となる教養や知識、経験が必要なのはいうまでもありません。判断力の差は情報と思考の差です。
育った家庭環境、親から言われてきた励まし、心に残っている言葉、が感情を安定させるかもしれません。
そういった経験により、何があっても自分はぶれない、不安にならないという芯の強さがあれば全く問題もないのでしょうが、実際そういう方はごくごくまれで、ほとんどの方が何かしら不安を抱えているのではないのでしょうか?
そして、情報化時代といわれて久しいですが、その情報の氾濫が実は不安に拍車をかけているのではないのでしょうか。そもそも実質的に有益な情報ってどれくらい転がっているのか。多くの方がその情報源をテレビや新聞から得ていますね。それが実に怪しい(笑)。
スポンサーの意向、テレビ局の思想等が凄く反映されている為、実はテレビの情報とは非常に限定的で偏っているのが分かってきます。テロ組織による邦人人質事件も、そもそも大手マスコミは肝心な深いところまでは現場取材してもいないし伝える事も、もともとできていないんだな、という側面を改めてあらわにしたと思います。海外通信の映像を再利用したりフリージャーナリストの情報を買っているだけで。大手企業と下請けの構図と結局一緒なんですね。
新聞においても新聞各社でものすごく思想が違うので同じ事象でもニュアンスがかなり違って伝えられているようですね。

インターネットはどうか。これも情報源が一応専門家と言われている方々から素人の又聞きまで様々なので、本当はその分野でどの位のレベルの専門なのか見等もつきませんし、素人の情報は本来あてに出来るはずもない。

テレビも進行や製作側が取り上げる問題に対してほとんど無知なので、要点も得ず、分からないままで話題がぷつっと終ってしまうので、ますます不安が広がるわけです。

繰り返しますが、そもそも出る結論も情報ももとが限定的なわけですから。日本人は8割の方がテレビの情報を信じているそうですが、中国人で5割ほど、イギリス人は3割前後らしいです。
同じテレビの製作した番組でも、進行する方が専門家だとクオリティがかなり違ってきますね。池上彰さんの番組は非常に分かりやすい情報番組ですね常に。個人的にはBSプレミアムの「英雄達の決断」という歴史番組も気に入っています。様々な分野の専門家が独自の視点で分析しつつ、進行も歴史家の方が歯切れよく私見を述べつつまとめている、凄く充実感のある番組です。他の芸能人の素人を進行に据え、茶化しながら歴史を紹介する番組等とは真剣度が違う。ほとんどの作り方が後者なのは残念ですが。

つまり、本当の教養はなかなかテレビや新聞では得られない、と言えます。もちろんインターネットもしかりです。ちょっとした調べものや買い物チェックくらいですよまともに使える内容は、飲み屋さん探すとか(笑)。
では不安を打ち消す教養はどこから得られるかと言うと本しかありません。勿論素晴らしい本もあれば稚拙な本、ウソだらけの本も氾濫しています。たまに素人が書いてしまった?本が売れてしまうこともあるようですが、それを買う方も読書の素人といえます。真実や為になる教養の源はそれでも本にしかないと言えます。
さきの池上氏は、現代の日本人に必要な項目として「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」の7つをあげています。これらの教養が自分を知ることが出来、既成の概念や氾濫した情報に影響されずに自由に人生を歩める「生きる力」になると述べられています。

興味がある分野からでも良いので本によって知識を高め豊かに生きたい。これらの分野に精通していれば素人が書いた本を間違えて買わずに済む眼力が徐々に養われるはず。

この教養はきっと自己の所属感、自己貢献感を他者や社会から得る礎やきっかけになるはず。己を知ることで、他人と比べて自己嫌悪や自己否定をする必要もなくなるかもしれません。本当に必要な事って学校でも教えてくれるものではないのですね。
今後も機会があったらシリーズで不安を和らげる考え方の工夫について述べていけたらと思います。
参考:「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」NHK出版 池上彰 著
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