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口腔環境を整える その4

このシリーズの最後として、口腔環境を整える歯磨きについて説明します。

歯ブラシは強く握らず、鉛筆持ちで添えるように持ちます。
前歯はまず小刻みな横磨きでやさしく、次に縦に3分割で磨きます。

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1. 小刻みに横磨き
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2. 縦磨きは3分割で行う

前歯の裏側は、下から上に歯ブラシを動かして磨きます。

3
3. 下から上に動かす

奥歯は、細かくソフトに歯ブラシを動かします。

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4. 奥歯内側
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5. 奥歯外側

歯磨きをするタイミングで構いませんので、口腔内をしっかり鏡で観察してください。

そのポイントは、食べかすが残っていないか、上顎内に痰がついていないか、舌に苔などの汚れがついていないか、虫歯や歯の揺れがないかなどです。

これらの結果で口腔内の保湿状況がわかります。乾燥していると、睡眠時の口呼吸によって気管支に問題がおきていたり、唾液の分泌が正常でない可能性も考えられます。

食べかすが細菌と混ざると舌のコケになります。虫歯があるとしっかり噛めなくなることがありますし、虫歯は糖質の過剰摂取などの栄養摂取の偏りを示唆します。口腔環境を整える上で、しっかり正しく歯磨きを行うことが大切なケアとなります。

補足ですが、加齢などによって歯が失われた場合に、元々歯があった部分やその周囲の硬組織で、入れ歯が入るスペースを、デンチャースペースといいます。

歯が抜けたまま放置していると、噛み合わせのバランスが崩れ、徐々にデンチャースペースが上下顎で変性し、噛み合わせが更にアンバランスになり、骨化して入れ歯の装着が困難になってしまいます。そうなると唾液の分泌不足が生じたり、しっかり噛めなくなることで栄養の吸収が悪くなったり、会話がしにくくなったりして、口腔環境は悪化してしまいます。

放置せず早めに歯科医に相談することをお勧めします。

口腔環境を整えることの必要性とその方法を述べてきましたが、改めてご自身の口腔内の健康チェックをしてみてください。

  • むせることがある
  • 唾液がたまりやすい
  • 口が渇く
  • 飲み込みにくいことがある
  • 硬い物が噛みにくくなった
  • 舌に白いコケがついている
  • 声が変わった
  • よく咳をする
  • 食事を残すことが多くなった
  • 体重が減った

当てはまる項目が複数ある方は、口腔機能の低下によって身体機能も低下していると思われますので、口腔環境をしっかり整えるように努めましょう。

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