骨盤や背骨が歪む発生機序

前回までは腰椎5番を含む腸骨、仙骨等の骨盤の歪みの検査法、調整法について簡潔に述べてきました。

今回はそもそも何故これら骨格に変位が起こるのか、疼痛が発生するまで何故炎症が起こるのかについて解説していきます。

一般的に骨格の歪みは2足歩行、産後、日頃の姿勢、運動不足、老化等と言われています。

確かにどれもあてはまると言えます。ただ、2足歩行ではなく4足歩行でもヘルニアになったりギックリ腰にもなりますし、ターンし易い側(主に左)も存在するので歪みは起こっています。産後は一時的に骨盤は開きますが放置していれば勝手に戻ります。運動不足に関しては日頃運動している方、アスリート、ヨガのインストラクターでも普通に歪みはあります。老化に関しては、元々普段から歪んでいたものがより固着した状態になっている場合が見受けられますが、主に肋骨、胴体の側弯に見られます。

つまりこれらは歪みを多少増長させることがあっても根本的な原因には決してなりえません。骨格的には、地球の自転がまず影響し、そこに無意識の中で軸足や運動足の習慣が重なり、腸骨の位置に差が出ます。ですからどんなに矯正しても、ストレッチを日々行っても立位となり歩行を始めたその一歩目からすぐに歪みは始まります。

これまで歪みの調整法について解説してきたにもかかわらず、逆説的ですが歪みそのものは恒久的に無くすことは不可能ですし、その必要も無いのです。

歪みが3次元的に大きくなり、その個所に強い炎症が発現して、疼痛を生んでそれが顕著、または持続性を有する場合に、骨格矯正が有効になります。

日頃痛みが無いにもかかわらず、骨格を調整しても身体にはほとんど影響せず、そもそも歪みを取りきることは根本的も不可能なことなのです。

血流不全や神経痛、冷え、婦人科系の症状、他疾患の多くは自律神経系、内分泌系が不安定になることから起こり、ストレスと食生活からそれらは起こります。

3次元方向に歪みが大きくなり、炎症が強く、痛みも顕著な場合は、その個所はピンポイントで痛みの引き金個所となっています。

 例えば仙腸関節の捻挫がきっかけでギックリ腰、強い腰痛、神経痛が起こる場合は骨盤内臓神経、仙骨神経叢の延長線上にある内科的問題が内在しているわけです。生殖器、泌尿器、消化器等がそれにあたり、まずこれらの臓器が慢性的及び急性的に炎症が起こっています。臓器機能不全、病変等が考えられ、機能低下または亢進等になり、臓器炎症となります。

 人間は脊髄動物ですから、仙骨や脊髄からの神経は臓器等と繋がれています。臓器の炎症から連結している神経も炎症が起こり、体外部神経根となる各脊椎や仙骨も神経の興奮の影響を受けて3次元的に変位、捻挫が起こるわけです。

 神経の興奮、強い疼痛が起こらない歪み、変位は3次元ではなく2次元までの歪みで、それらは地球の自転の影響を受け、自然の摂理としての歪みです。そこに日頃の姿勢や癖が増長させることもあるでしょうし、日頃の姿勢を意識することは大切なことではありますが、歪みそのものを無くすこともできず、気にする必要もありません。

 繰り返しますが、矯正を必要とする程の骨格の3次元的変位は、その神経根が興奮、炎症を起こしている為で、その神経の大元となる臓器の炎症が根本原因です。姿勢や偏った動き、運動不足は炎症を増長させる一因子に過ぎません。

このような現象が起こった時に前回までご紹介してきた骨格の調整法を活用していきます。神経の興奮は臓器の炎症から、と述べましたが、自律神経や内分泌系に影響が出て恒常性が乱れる大きな原因は、ストレスです。このストレスが交感神経の比率を優位にして、自律神経系の切り替わりのスムーズさを失わせ、内分泌系にも強く影響していきます。この身体状況が持続すると、臓器不全が出始め、炎症を起こし、神経の炎症、興奮と傾き、神経根である骨格も捻挫を起こすというわけです。

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