日別アーカイブ: 4月 30, 2022

胸椎の矯正 Ⅱ

ここでは胸椎3次元の歪みについて解説します。

3次元とは椎骨の3方向の歪みを指し、椎骨の屈曲または伸展、側屈、そして回旋の3方向となります。痛みが慢性化および軽度で全体に広がったような痛みは側屈と回旋の2方向=2次元までですが、そこに更に前屈=屈曲、または後屈=伸展の前後屈の変位が加わると3次元の捻挫となり炎症及び痛みが強く可動域制限も伴うレベルとなります。

2次元では複数の歪みとなりますが、3次元はその椎骨単体、一か所の歪みなのですが、痛みが強く、その影響で炎症、可動域制限も広がる(=放散痛)為、本人はそのトリガーポイントは正確に把握しずらいものです。

触診で確認すると、その原因個所が前屈だろうと後屈だろうと3次元変位で椎骨はほぼ後方突出している為、比較的特定することは容易です。

普段の姿勢不良や、前屈動作、くしゃみ、咳等が増長させて捻挫を起こしますが、それらはあくまで2次的後発的要素に過ぎず、大元はその椎骨が3次元に変位するほどに椎骨下の脊髄神経根が強く炎症、興奮していた為です。

神経根の炎症はその神経支配となる内臓や血管群、リンパ管、神経節等の炎症や病変、機能低下等が考えられます。痛みの発現は急性的でも、そこに至るまではそれらの神経支配領域が時間をかけて何らかの機能不全が進行した結果となります。

胸椎全体では構造的にほぼ後湾している為、身体の前屈動作よりも伸展動作に痛みが出る割合が多いようです。構造的に胸椎全体が後湾しているということは背骨が丸まっていて、椎骨単体では前屈=屈曲の連続で重なっていることと同義といえます。

3次元変位はそこから更に椎骨が前屈するより、後屈することで可動域制限及び疼痛が強い為、多くは後屈変位を伴う3次元になります。

胸椎2番左は循環器、3番は肺、5番右は肝臓、7、8番左は免疫系、9,10番右は胆嚢、11,12番及び腰椎1番は腎、副腎の内科的炎症、トラブルと予測されます。

 両手を頭の後ろに回して、変位箇所に術者の膝を当てます。そこを支点に可能な範囲で胴体を伸展します。この動作で椎骨は前屈から後屈に位置していきます。さらに患側へ側屈を加えます。椎骨的には側屈させると後方から前方回旋に位置してもいきます。

10秒程その位置から元に戻る方向へ軽く抵抗運動を行い、10秒程休憩、それを3~5セット繰り返します。痛みと可動域が大幅に改善され3次元変位が矯正されます。