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腎経

東洋医学での腎と西洋医学での腎臓、泌尿器とは勿論重複する概念もありますが、東洋医学でのそれはより、多岐にわたり、役割、重要度もかなり高いものとなっています。

足裏の湧泉から起り、下腿内側から大腿部内側を通る陰の経絡です。活力、精力を司り、持って生まれた体質、生命力にも起因するエネルギーポイントと考えられています。

対になる陽経が膀胱経なので当然、泌尿器の役割、主に腎機能の慢性疾患に対応しますが、同様に脊椎、脊髄神経にも大きく関わります。逆に考えると、脊椎系のあらゆる疾患、ヘルニア、ギックリ腰、狭窄症、分離すべり症、圧迫骨折等も腎の労費、機能低下が原因と言えます。腎臓は血液の濾過機能やホルモン分泌も司りますが、ビタミンD生成にも関与し、骨の形成に一役を負うわけですから理にかなっています。

脊髄は脳神経や脳脊髄液、脳の血流に直結する為、腎は脳の働きや疾患にも影響しているとも考えらえています。

また、腎臓の上に付着している副腎も、東洋医学では腎の範疇になり、むしろ、副腎=腎経と捉えても良いと思われます。

子供の体質、病気、アレルギー等は腎経からアプローチが有効で、アレルギーを抑制するステロイドホルモンの分泌低下がアレルギー症状を引き起こすと思われ、とどのつまり、副腎の機能不全や疲労が原因となります。

腎の疲労、副腎の機能低下とは、濾過機能の疲労なので、濾過に負担をかける水分類(糖質過多、お茶、アルコール等不純物)の常用摂取、性の浪費が挙げられます。また、ステロイドホルモンの役割は血糖値安定、炎症抑制ですが、その様な身体状況は、慢性ストレスにさらされている、甘いもの、糖質を継続的に許容量を超えて摂取し続けていることが容易に想像できます。

その様な交感神経優位状態になると、腎臓や副腎、膀胱も疲労、機能低下が起こり、ギックリ腰から慢性腰痛、ヘルニア、狭窄症等脊椎や関節疾患、炎症=各所の慢性痛、アレルギー等を誘発します。

膀胱経 Ⅲ

巷では減塩アイテムが大きな注目を集め、減塩とすることが健康につながるという認識で広がっているように見えます。しかし、ここまで述べてきたように、例えば膀胱経にトラブルが生じた場合の症状で鑑みると、水分不足、糖分摂取過多が主な原因となっています。血圧との因果関係で考えると、8割以上は本態性高血圧症と言われ、つまり原因がはっきりしていない、わからない高血圧にもかかわらず、何故か医療機関も栄養指導でも頑なに減塩指導が主流で、降圧剤の処方が続いています。

むしろ塩分不足でミネラルバランスが崩れ、ホルモン生成や分泌に支障をきたしたり、冷えによって逆に血圧が上がってしまいます。減塩ではなく減糖にすべきなのですが、そこには頓着なく摂取し続け、糖質過多なのに水分を摂取する為、いわゆる水毒となって、冷え、むくみ、内臓不良になってしまうのです。

カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム等それぞれの配合バランスを考慮すべきで、むやみに減塩をしたところで血圧の安定には繋がりません。果物の過剰摂取でカリウム過多からむくみや節々の炎症も生じています。

必要なことは塩分は普通にしっかり摂取する、糖分を意識的に控える、水分も摂取する、ということで、これが泌尿器系の正常維持に繋がります。

本態性高血圧に関して一つはっきりしているのは、数値上原因が見つからなくても、自律神経のバランスが乱れ、主に交感神経が優位な状況に陥っていて、その主要因は心因性だということです。繰り返しますが、ベクトルを向けるべきポイントは減糖とストレスです。

東洋医学が膀胱経、腎経等に推奨する養生に欠かせない食材の塩辛いもの、黒いもの(黒豆、昆布、海苔、黒胡椒、胡麻等)というのは非常に理にかなっていると言えますね。