月別アーカイブ: 2016年6月

書籍のご案内

2016年8月に院長書き下ろしの渾身の一冊が大学教育出版社から刊行されます!!

 タイトルは「新常識!歪みと健康学百般」となります。

             

       

 内容は、 

★東洋医学やセルフ&パートナー整体法等のエッセン  ス、

★簡単にご自身の身体的特徴を理解できるコラム、   

★思わずすぐに試したくなる個別・部位別エクササイズ、   症状別養生法   

 

を楽しめるようにご紹介しています。内容は肩の歪み腰の歪み季節の豆知識ストレス・メンタルケアに分類しています。

 

 身体は誰でも歪んでいるものですが、歪んでいることが問題なのではなく、歪んでいる箇所が炎症を起こしていることで痛みが出るのです。その炎症を起こす仕組みを知ることが本書の主旨と言えます。

 

皆さんの身体的理想を叶えることで、本書が微力ながら、健康寿命が伸び、不安のない豊かな社会の発展に寄与できれば幸いです。

 どうぞご期待下さい!!

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痛みあるところに炎症あり

前回は気圧の変化で痛みが発症するメカニズムについて解説してきました。今回は更に、痛みが起こった場合、薬で対応し続けることの弊害を解説してみたいと思います。

前回もお話したように、痛み止め薬の代表ロキソニンの副作用が昨今報道されていますが、報道されている以外にももっと根本的な弊害がありそれこそが見逃せない副作用といえます。勿論、鎮痛薬以外の漢方を含めたすべての薬に当てはまるものです。

過去のコラムから引用してお話していきます。

さまざまな痛みや神経痛、しびれなどは、心を不安にするものです。
そしてその原因が分からないと、そのこと自体がストレスになり病気になりかねません。

それらの不快症状があるときは、必ずどこかに「炎症」が起こっているということですが、そのような炎症が起こるメカニズムを理解しているだけでも、不安からくるストレスがかなり軽減され、回復を早めることにつながります。

交感神経優位時には筋肉緊張が起こり、血管収縮による血流不全、低体温になります。

身体は治癒しようとする自律神経作用により、血管を収縮して滞った部位に
「栄養や酸素を送ろう」
「狭くなった血管を無理やり通って供給しよう」
と頑張ります。

言い換えれば、小さな流れに向かって濁流が一気に押し寄せるようなもので、そこが炎症となり、痛みとなり、病気に発展していくのです。

そもそも血流が安定していたら、炎症は起きません。

つまり、交感神経優位の状態が継続することにより身体が「冷えた」ことが、炎症を引き起こしているのです。

交感神経は、仕事で戦闘モードの時、プレッシャーが強いとき、感情が不安定なときなどに発動します。また、負荷が大きい運動をしているとき、睡眠不足、カフェインや糖を常用しているときにも、交感神経が優位になります。

そうなると、血管が収縮して脈や血圧が上がり、筋肉が緊張し、内臓の機能が抑制され、リンパ球の活動を中心にした免疫力が機能しなくなります。

花粉症、アレルギー、風邪等は全てリンパ球の働きが弱って起こるので、交感神経優位の状態が続いている人がかかりやすいことになります。

内臓の炎症、不眠症、高血圧、その他生活習慣病といわれるものも同様です。交感神経は、前述のように心理状態にダイレクトにリンクするので、病気やコリ、痛み、神経痛などは、ストレスを処理しきれず、切り替えが上手く行われていない方に起こるわけです。

そうしたことから、姿勢や年齢、運動不足等ではなく、肩こり、腰痛等は、心理的・身体的ストレスが原因と言えます。

ストレスがなければ、心臓から身体の隅々まで無理に血液を送ろうと圧力を上げる=高血圧は起こりません。

一般的には、シップや鎮痛薬によって痛みをコントロールしようとしますが、シップや鎮痛薬で一時的に炎症や痛みが緩和したように感じるのは、身体を根本的に冷やしているからです。

各部位をピンポイントで冷やすことは痛み止めの薬にはできず、身体全体を冷やすことで炎症を誤魔化しているのです。

そして鎮痛薬に限らず、ステロイド剤=免疫抑制剤、睡眠薬、降圧剤、抗がん剤、胃腸薬、抗うつ薬等・・・
全ての薬が同様に100パーセント身体を冷やしているのです。

それはつまり一時的ならともかく、数日間以上継続して薬を服用する事自体、決定的に交感神経を優位にしてしまいます。

元々血流不全や冷えが引き金になって炎症を起こしていたのに、更に交感神経を刺激してしまいます。

  鎮痛薬によって身体全体を更に冷やす(一時的に痛みが緩和するが)
        ▼
      薬の常用
        ▼
  冷え=交感神経優位体質をつくる
        ▼
  さらに炎症=痛みが慢性化する
        ▼
    また薬を飲む
        ▼
    薬が効かなくなる・・・

と、負の連鎖が永遠に続くということも十分理解していたいものです。

気圧の変化で痛みが発症する理由

雨量が多かったり、台風が近づくと、頭痛や関節痛を訴える患者さんが頻繁にいらっしゃいます。過去にご紹介したコラムから以下、その理由をご説明します。

これは、気圧の変化が人体に影響を及ぼしているのだと考えられます。

頭痛なら頚椎や頭蓋骨を覆う筋肉が、関節痛ならその関節を支える筋肉が普段から硬くなっていて、その部位の血管、神経、関節が圧迫されている方に見られます。

慢性的に筋肉がこり、関節の可動域が制限されているのです。

しかし、雨が降ると気圧が下がり、空気の圧力も弱るので、筋肉の圧迫(身体内圧)も緩みます。

そうすると、慢性的に筋肉に圧迫されていた血管が開放され、平時より過剰に血液が血管中を濁流のように流れます。

すると、血管が拡張し、周辺の神経も圧迫されて、頭痛等を併発するというわけです。

痛みがある箇所をサポーターなどで少し圧迫すると楽になるのは、この原理です。

こうなると、気圧の変化が起きてから対処しても遅いので、通常、硬くなった筋肉が血管や関節を圧迫している状況を改善させることがポイントになります。

筋肉内の疲労物質を肝臓で早く除去できるように酢の物を多く取ったり、アルコールや薬の常用をできるだけ控えたり、気温が高い日でもしっかり湯船に浸かったりと、痛みが起きる前から行なうことが肝要です。

昨今痛み止めであるロキソニンの副作用として消化器粘膜に問題を起こしやすいということがクローズアップされていますが(何をいまさら・・)、このような痛み止めの弊害は身体を冷やすので前述のような血管や神経の圧迫を結果として招くことにつながります。血栓予防で病院からバファリンを常用するように指示されている方もいます(恐ろしい!)。

次回はこの常用する薬の弊害について改めて解説していきますね。

ストレッチについて思う

ストッレチは運動前後のウォーミングアップやクールダウンで重要な役割を果てしています。

柔軟性の維持増進にも健康維持、怪我の予防でも謳われ、またストレッチ専門店なるものが出てきたり、ストレッチを大々的にアピールするサロンも見受けられます。

個人的に思うのは・・ストレッチを行うことは非常に難しい、ということです。

まず、個体差がある。当然前後左右回旋それぞれに歪みがあり、闇雲にあらゆる箇所を伸ばせば矯正されるわけでは決してありません。縮んでいる箇所を伸ばせばよい、痛い箇所を伸ばすというのも全く当てはまりません。どんなにヨガを行っても毎日せっせとストレッチを頑張っても、もっと言うなら毎日骨盤矯正を施しても歪みそのものは改善することはありません。確かに一時的、一瞬は対称になりますが、歩き出したその瞬間から歪みは始まります。

だから歪みそのものは大きな問題を引き起こしませんし、そもそも普段から一生懸命歪みをなくそうと、柔軟性を健康のために養おうとする必要もありません。

歪んでいることが痛みや痺れの原因ではなく歪んでいる箇所が炎症を起こしていることが症状の原因だからです。だから普段は歪んでいてもほっといてもいい。どうせすぐ歪むのだから・・。

胸椎や肋骨胴体の歪みは先天性のものと、後天的な食生活が鍵を握ります。

先天性の側湾症がそれにあたり、これは単純に骨盤や背骨が歪んでいることではありませんし、骨盤矯正をしても無意味です。肋骨が変形しているので完全に完治させきることははっきり言ってできません。勿論改善はします。

後天的に歪む場合、例えば左背中隆起は脾臓の問題、右は肝臓の問題なのでダイレクトに飲食物の影響を受けます。また事故の影響で歪んだり、運動のし過ぎで肝臓が炎症を起こし、その状態を筋膜が記憶し歪みを引き起こすことも珍しくありません。薬の常用も肝臓に影響します。つまり、加齢や運動不足、普段の姿勢などは歪みとはほとんど関係ありません。

先天的に側湾症の方が後年更に湾曲が顕著になり背中の丸まり方が進行する場合、これはやはり食生活に起因します。ひとつは糖化。

普段から甘いものを好む、果物を好んで食す、これらの方は糖化を確実に引き起こします。また、ストレスによってステロイドホルモンが継続分泌する状況でも糖化を起こします。イライラし易い、落ち込みやすい、落ち込んでから立て直すのが遅い、不安が常にある等、糖質であるステロイドホルモンが分泌を続け糖化を引き起こしています。また、アルコールや薬の常用は常時肝炎を起こしているので、この炎症を抑えるためにやはり常にステロイドホルモンが継続分泌を起こし糖化を招きどんどん背中が硬くなり湾曲を増長させています。もうひとつは水分不足で腎臓が疲弊することでも背骨のしなやかさを失わせています。

ですからここでもストレッチとは関係の無い因果となります。むしろやるほど歪みを増長させています。

どのように歪んでいるのか?硬くたって伸びきって歪んでいる(伸張)部位も珍しくないのでそこを伸ばすとどんどん歪みます。その歪みを見極めるにはトレーナーの分野ではなく、ある程度熟練した専門家じゃないと難しいと思います。

また筋肉のしなやかさは、疲労物質である乳酸などを分解する肝臓の状態とリンクします。いくらストレッチを続けても肝臓がストレスや薬やアルコールで慢性疲労を起こしていたら、追いつかず硬くなる一方です。ストレッチをする前に食生活を見直すことのほうがはるかに有意義です。またあらゆる病気や老化は糖化です。

どんなに運動習慣があっても前述したような糖化を引き起こす生活をしていたら、どんどん筋肉も引きつれ節々も硬くなります。運動より食生活が圧倒的に重要なのです。

勿論、菜食や玄米、減塩という意味でもありません。これらは著しく冷え体質を招きます。

糖化を引き起こす食生活(炭水化物過多、果物やスイーツを頻繁に食す、アルコール常用等)を改め良質な筋肉を作るたんぱく質をしっかり摂取することです。ちなみに大豆などはアミノ酸スコアが低く良質なたんぱく質とはいえないので鶏卵や豚肉、いわし等動物性たんぱく質が重要になってきます。カロリーと健康は関係ありません。

ストレッチをやる場合筋肉を覆う筋膜まで変化させる必要があるので2分は必要になってきます。30秒程度ではすぐに戻ってしまいます。でもそもそも日常の中で2分も身体を伸ばし続ける必要もそうそうありません。

たいてい痛み=炎症がある部位は関節の圧迫が顕著で、血行不良、栄養不足を招きひどい場合は石灰化を招いています。ストレッチではその圧が強すぎるので、痛いときに伸ばしたり筋トレ等をして解決しようとしても逆効果です。

これらの知識があり、自分の身体バランスを客観的に把握し、その原因や対処法を本当の意味で理解していない限り、つまり全くの健康な状態じゃない限りストレッチを行うのも受けるのもお勧めできません。