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口腔環境を整える

皆様こんにちは!院長の佐々木です。

今までのコラムでは、栄養や水分の正しい摂取の必要性を述べてきました。

そしてそれらをより効果的に摂取するために、栄養摂取の第一歩となる口腔環境と口腔内ケアについて述べていきます。
口腔環境とは、口内の衛生状態、虫歯・歯周病・歯槽膿漏の有無、歯の本数、入れ歯の有無、噛み合わせ等を指します。

歯をしっかり磨けていなかったり、口内が乾燥してしまうと、虫歯の原因菌が活発化してしまったり、さらに交感神経優位な状態が続いて疲労が蓄積すると、黄色ブドウ球菌等が活性化して感染を招きます。

また、口内の粘膜の乾燥はリンパ球の機能を低下させ、ウイルスや細菌への感染や、アレルギー疾患の原因となります。

口内の衛生環境は、身体を守る免疫力に大きく関与してくるので、こまめな水分摂取が必要なのです。

歯周病や虫歯を放置すると、歯が少なくなり、咀嚼力に影響します。摂取できる栄養に偏りが出て、ビタミン不足により抗酸化力が弱ったり、タンパク質不足により低栄養状態になったりして、あらゆる病気に対するリスクが高まり、骨粗しょう症をも招きます。

咀嚼そのものは脳の血流にもダイレクトに影響を及ぼし、認知症の引き金になります。また咀嚼力の低下により軟らかいものを好むようになると、甘いものの摂取量がさらに増えてしまいます。

さらに歯が減り、衛生状態が悪化し、糖摂取量が増加すると、糖化による糖尿病・動脈硬化・心臓疾患等生活習慣病の要因になります。

咀嚼力の低下は、唾液をつくる働きを弱めて消化活動に支障をきたし、食物や水分を飲み込む「嚥下」能力を低下させます。そのため高齢者に多い誤嚥性肺炎のリスクを高めます。

歯が減っても入れ歯で補えていれば良いのですが、そうでなければ噛み合わせに影響を及ぼし、顎関節の歪みは首を歪め、やがて身体バランスを崩すことにもなります。その結果転倒しやすくなり、骨折や寝たきりの遠因にもなってしまいます。

このように、口腔内環境は健康寿命と大きく相関しており、決して軽視できない要素なのです。次回は口腔ケアの具体的方法について解説していきます。 お問い合わせ等、御意見等お気軽にご連絡下さい!!
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水分摂取の注意点

暑さが厳しくなる中で、熱中症の予防のためには、いつも以上に水分の摂取を心掛けたいものです。自宅でも屋外でも、熱中症の一番の要因はやはり水分不足です。

今までのコラムでも、普段から2リットルの天然水を摂ることをすすめてきましたが、水分摂取の習慣がないと、急に夏バテや熱中症予防に水分の摂取を!と言われても、2リットル近くの水分の摂取はなかなかできるものではありません。

そこで、水分摂取の必要性を、熱中症予防に限らず、改めて挙げてみます。

  • 血液の粘性を防ぐことで、脳梗塞や心筋梗塞等の要因となる血栓を予防。
  • 加齢により減少する体内水分量を補うことで、肌のみずみずしさを保つとともに、脳の血流を維持できるので認知症予防にもつながる。
  • 口内の渇きを防ぐことで、口臭を予防し、嚥下機能を維持。
  • 腎臓の濾過機能を正常に保つことで腎機能の低下を防ぎ、透析を予防。
    加えて、腎臓・ビタミンD生成・脊髄神経・背骨・各関節等の機能維持にも直結するため、姿勢維持に貢献し、ヘルニア・脊柱管狭窄症・硬化症・石灰化等による腰痛や各関節症予防・改善につながる。
  • 大腸の環境を整える。

ただし、水分を摂取する上で注意すべきポイントもあります。

    • 前述のように、水分は天然水を指します。コーヒーやお茶は利尿作用により、必要以上に体内のカリウムやナトリウム等ミネラルを排出します。
      また、天然水以外の水分は腎臓にとっては異物・不純物なので、濾過機能に負担をかけます。そのため、血流不全や血栓促進を招き、腰痛の大きな要因になります。
      腎臓に負担がかかると、肌がくすみ、目の下にクマができやすくなり、皮膚も黒みがかります。
    • 500㏄のスポーツドリンクの砂糖含有量は角砂糖11個分です。これでは糖分の摂取量が多すぎて、血糖値のコントロールが難しくなり、様々な疾患の要因になるため、スポーツ中でもスポーツドリンクは避けるべきです。<br?アトピーや花粉症等のアレルギー疾患やリウマチ等の自己免疫性疾患のある方、難病に罹患している方は、特に注意が必要です。< li=””></br?アトピーや花粉症等のアレルギー疾患やリウマチ等の自己免疫性疾患のある方、難病に罹患している方は、特に注意が必要です。<>
    • 水分を摂るとお腹や身体が冷えるという方は、水分摂取が問題なのではなく、果物や甘い物を摂り続ける習慣が冷え体質をつくっているのです。

できるだけ糖の摂取量をコントロールして、水分を摂っても違和感が出ない体質を取り戻しましょう。