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本年も宜しくお願い申し上げます

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本年も明け、1月も下旬となってまいりましたが、今年も何卒宜しくお願い申し上げます。移転等諸々作業で、すっかり更新も滞ってしまいました。糖に対するコラムを続けてまいります!
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前回までは、一般的な糖に対する認識の違い、よくある誤解について述べてきましたが、今回からは糖が実際に身体に及ぼす影響について解説していきます。

結果には必ず原因があります。そして、病気の原因のほとんどは糖なのです。

遺伝子研究が進んで病気遺伝子を解明しても、あらゆる病気の基本メカニズムには糖が絡んでいるので、発症したら速やかに糖を除去しなければ、病気の改善は困難です。
また、予防の為のこまめな血圧測定も、服薬も、健康診断も、予防接種も、糖に対して無防備だと徒労に終わってしまいます。

日常的な運動習慣も、こまめなサプリメント摂取も、糖を無意識に摂っていたら逆効果になることもありますし、そもそも運動で体質改善はできません。
トップレベルであっても、怪我の多いスポーツ選手は、糖の弊害に対する知識を持ちあせていないことが多く、果物などを習慣的に摂っていることがあります。
特殊な動作や過度の疲労が損傷を増長させることがあっても、やはり糖が原因なのです。筋肉系の障害、股関節等の疾病、甲状腺機能障害のような内分泌系疾患を多発するアスリートは、糖の弊害をもっと知るべきです。消費カロリーが多くても、糖の弊害を避けられません。
スポーツをしている児童によく見られる関節の成長痛も、実はストレスと糖の問題です。(成長痛という言葉が誤解を招き、原因の真理を遠ざけていると思いますが。)身体を大きくしようと一生懸命白米を摂取している若きアスリートを見ていると、非常に残念に思います。

食品の組み合わせ、栄養不足、水分不足、太陽光不足、アルコール・薬の常用度合い、そしてストレス等がどのように組み合わさるかによって、疾患の現れ方が分かれてくるのです。勿論、糖の蓄積度合いにもよります。

マスコミの報道やコマーシャルに惑わされず、食生活を改善させることが、難病克服にも役立つはずです。次号からは、糖の構造、働き、組み合わせ等を考察しながら、人体への影響を解説していきます。

私が施術してきた様々な炎症、関節痛から神経痛、慢性筋肉痛などの痛み、整形外科的疾患(表①)といわれる症状も、加齢や運動不足などではなく、根本的には糖との係わりが大きな原因です。インフルエンザ、流行風邪、消化器系(表②)、自己免疫疾患(表③)、皮膚疾患(表④)、婦人科疾患全般(表⑤)、生活習慣病(表⑥)等にも糖が決定的に係わりますし、精神疾患(表⑦)にも実は糖が係わります。

その他、難病(表⑧)にも糖が深く係わっています。そして癌・・かなりの疾患メカニズムに糖が影響しているのです。fb_img_1485226452497

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屈筋と伸筋 その3

皆様こんにちは!理事長の佐々木です。

屈筋と伸筋シリーズの最終話となるその3を解説してまいります。

前回までのコラムでは、痛みや姿勢不良の原因が、伸筋群より強い屈筋群を多く使うことによる拮抗作用のバランスの崩れが、歪みを増長して関節や筋肉を圧迫することであること、そして伸筋系の動作や運動を意識的に行う必要性と、上肢の伸筋の動きや胴体との連動性を加えた動きの重要性を具体的に解説しました。

「屈筋と伸筋」シリーズの最終話となる今回は、下肢の伸展動作の重要性について解説します。

腿を左右それぞれ屈曲(腿を上げること)し、上げにくい側を確認します(①②)。

①  dsc_0128

② dsc_0129

・    腿を上げにくい側の胴体前部、つまり大腰筋を伸展させてストレッチします(③)。

(写真では左腿が上げにくい場合とその対処法)

③ dsc_0130

・    さらに腿の筋肉と連動する胴体の骨盤側面を伸ばします。伸ばす側の脚を後ろに引いてクロスして立ち、骨盤を横にスライドさせ、胴体を逆側に伸ばします(④)。

④ dsc_0131

もう一度腿を上げて(屈曲)比べると、上げやすくなります(⑤)。

⑤ dsc_0129

このように、屈曲動作の可動性を向上させるには、まず弱い側の伸筋をしっかり伸ばすことが必要で、骨盤や胴体を連動させた動き作りが基本になります。

「屈筋と伸筋 その2」で言及した「腕の屈曲」、そして今回の「腿の屈曲」のいずれも日常生活で多用する動きですが、屈筋動作ばかりを繰り返し行うと関節に負担がかかり、筋肉が収縮して硬くなり、痛みと姿勢不良を招いてしまいます。

高齢者の機能訓練や転倒予防運動、リハビリの現場などでは、屈曲稼動域を維持することを目的にしています。その趣旨自体は良いと思いますが、屈曲動作を繰り返し行ったり、座位によって胴体を固めて行う動作が多くなる傾向にあります。

そこで前述のように、日常生活ではあまり使わない伸筋動作を意識的に行い、伸筋動作と胴体の動きを連動させることにより、関節に負担をかけずに屈曲可動域を維持・向上させることができます。そして関節の動きが滑らかになり、痛みが緩和されて姿勢も改善すれば、介護職員やご家族の負担が減り、介護職員不足の問題にも高齢者の機能向上や姿勢改善にも寄与できると思います。

伸筋の稼働率を上げること、胴体のしなやかさを養うこと自体が機能訓練である、と言っても過言ではありません。

筋肉は記憶する

ご自身の姿勢を気にする方は中高年の方に多いのですが、最近は若い方にも増えてきています。
姿勢不良の要因は、糖質過多・水分不足・太陽光不足・栄養不足等様々で、運動不足による筋力低下もその一つかもしれません。
長時間同じ姿勢を続けると、呼吸が浅くなり、肋骨が硬くなり、前屈みの姿勢になりやすくなります。座位だけはなく、長時間の前屈みの姿勢も姿勢不良を招きます。
ここでポイントになるのは、ある部分の筋肉を収縮させたまま、
または伸長させたままの“収縮↔弛緩バランス”を崩した状態をリセット出来ているかどうかです。

一日中理想的な姿勢を維持することは難しく、気をつけていても、同じ作業を続けているとすぐに姿勢は崩れてしまいます。
筋肉の収縮↔弛緩バランスが崩れた状態が続くと、筋肉を覆う筋膜も筋肉同様血液の循環不全・酸欠になって弾力性が失われ、ある一定の不均衡の状態のまま筋肉や筋膜が固着してしまいます。骨格を矯正してもすぐに歪んでしまうのは、その骨格を覆う筋肉や筋膜の固着・硬縮が根本的に開放=リセットされていないからとも言えます(もう一つの理由は地球の自転の影響)。更にその状態が長期にわたると、筋肉を少しストレッチしたくらいでは元の姿勢に戻らなくなります。

つまり、アンバランスで硬縮した筋肉は、そのままの状態を記憶し維持しようとしてしまうのです。

元のバランスの良い状態に回復させるには、1日最低1回、出来れば複数回(何度でも)、短時間で、座ったままでも構わないので、筋肉の歪みをリセットする作業が必要です。

例えばお腹は、うまく減量できたとしても、お腹だけ出てしまった、腕や脚は細いのにお腹が目立つ、または減量したらお腹にシワが増えてしまった、などの現象が起こりやすい部位です。
それは、日常生活ではお腹に対して無意識でいる時間が長く、リセットする時間を設けていないからです。そこで、お腹をリセットするエクササイズをご紹介します。
椅子に座って両手を前で組み、腕を前に伸ばします。
背筋を伸ばして座る

1)背筋を伸ばして座る

その時、背中を丸め、息を吐きながら顎を引いて、ゆっくりお尻を凹ませるように腹筋を縮めます。
お腹を凹ませて腰を丸める

2)お腹を凹ませて腰を丸める

5秒程したら息を吸いながら背筋を伸ばします。この動作を5回行います。まずはお腹を凹ませる時の感覚をつかみます。この感覚を覚えたら、電車で立っているとき、お風呂に浸かっているとき、お布団で仰向けになっているときなど、徐々にお腹を凹ませる時間を増やしていきます。ポッコリと出た状態で記憶されていたお腹の筋肉が、凹んだ状態でも記憶されていきます。それを続けた上で減量(主に炭水化物・糖質制限)すれば、減量してもお腹だけが出ている、ということにはなりません。
お腹を凹ませて腰を丸める

3)仰向けで息を吐きながら、腰を床に押し付けるように、おへそを凹ませる

これはドローイングというエクササイズで、これだけでも十分な腹筋運動ですが、お腹を縮ませるだけでは腰痛の大きな原因になることもあります。リセット後は、腹這いになって上半身を起こし、必ず腹筋のストレッチも行いましょう。

お腹が気になる方、ダイエットや腹筋運動をしてもお腹が凹まない方におすすめです。
次回は上半身の筋肉のリセット法をご紹介します。

糖が及ぼす身体への影響と対策 その11

糖の影響を受けた身体の免疫力を引き上げ、回復させる養生法ということで、前回はリンパ球を直接活性化させる身体ポイントをお伝えしましたが、今回は間接的に活性化させる方法をご紹介します。

■ 太陽光を浴びる
毎日太陽光を浴びる時間を確保します。あまり日差しの強くない午前がおすすめです。最低でも5分、出来れば20分前後浴びたいものです。通勤としてではなく、太陽光を浴びるための散歩という風に、そのための時間をしっかり確保します。日当たりの良い場所で日向ぼっこをするだけでも十分です。その際に深呼吸をしてみましょう。意識的に深呼吸をすることで分泌される脳内物質セロトニンには、自律神経系のバランスが回復する作用があり、リンパ球が分泌されやすくなります。

■ 天然水を摂取する
1日2リットル以上の天然水を摂取しましょう。お茶やコーヒーは腎臓に負担をかけ、血液循環に影響を与えます。血行が良くないと体温が安定せず、リンパ球も不活性になります。また、腎臓の養生に加え、前述の太陽浴をすることによって免疫作用のあるビタミンDが生成されやすくなります。スポーツドリンクは、免疫の観点から、これまでのコラムで指摘したとおり控えましょう。

■ 栄養学を整理する
リンパ球を含め、あらゆる細胞はアミノ酸=タンパク質の分子が材料になります。鶏卵は、摂取すべき必須アミノ酸が満遍なく豊富に含まれている唯一の食品なので、毎日摂取しましょう。
また、イワシ・サンマ・豚肉も、アミノ酸を豊富に含んだ優れたタンパク質食品です。牛肉よりもアミノ酸を多く含み、鳥肉よりも栄養価が高い食品です。低カロリーということで鳥肉や大豆が健康的なタンパク質と言われていますが、大切なのはアミノ酸の含有率です。成長期にはしっかりタンパク質を摂るべきなのは当然ですが、高齢になってもタンパク質をしっかり摂るべきで、麺類・パン・ご飯等は年齢を重ねるにつれて減らしていくべきです。
また、レバーもしっかり摂りましょう。赤血球の材料で、タンパク質としても良質で、脳の神経物質の材料である鉄分が豊富です。プルーンは糖質が多く、納豆は非ヘム鉄なので、ヘモグロビン=赤血球の材料にはなりえません。他におすすめなのは、シイタケ・マイタケ・シメジ等のキノコ類やアーモンドで、抗酸化作用が認められています。

 

このシリーズをもう一度まとめると、
病気や痛みの要因となる糖質の摂取量を日常的に控え、何らかの病気にかかったり痛みが出たら、速やかに糖質全般を絶つべきということ(何故糖質なのか?と思われた方は、「糖が及ぼす身体への影響と対策」シリーズをもう一度読み返してください)。それに加えて、免疫細胞であるリンパ球を活性化させるツボへのアプローチを試みる、ストレスで浅くなった呼吸を整えて低酸素状態を改善する ≪糖が及ぼす身体への影響と対策 その10 第179話参照 http://melmaga.toy-hoken.co.jp/karada/2017-09-20-1589.php ≫低体温状態を改善するために太陽光を浴びたり、効果的な栄養摂取を心がけることです。
是非お試しください。

糖が及ぼす身体への影響と対策その10

前回のコラムから、痛みや病気に打ち克つ免疫力を養う方法をご紹介しています。
今回は、免疫力の指標となるリンパ球を、増やして活性化させる東洋医学的方法をご紹介します。

リンパ球が減り、不活性になる要因を整理してみます。

①交感神経優位な状態が続く
免疫細胞のうち、交感神経優位時には顆粒球が、副交感神経優位時にはリンパ球が活性化する。交感神経優位な状態が続く最大の要因は心因性=ストレス。

②糖の継続・過剰摂取
血糖値の乱高下により分泌されるステロイドホルモンは、リンパ節を萎縮させ身体を冷やす。糖自体も身体の糖化を招く。リンパや鉄分も糖化し、リンパの不活性や冷えを増長させ低体温体質になる。以上のことから、ストレスを減らして食生活を見直すことで、リンパ力は回復するということが分かると思います。また、リンパを生成する脾臓を養生すると、免疫力は大きく回復します。東洋医学では、足の親指の爪の生え際が脾臓を活性化するツボです。
糖が及ぼす身体への影響と対策 その10

写真1 足の親指 爪の生え際の内側(アーチ側)のポイントが脾臓を活性化する

100円ショップなどで購入できるツボ押し棒を使うと、効果的に行うことができるのでおすすめです。

糖が及ぼす身体への影響と対策 その10

写真2 100円ショップで手に入るものでよい

ちなみに、脾臓が弱ったり炎症を起こしている時は、左脇腹や左背中(肩甲骨の下あたり)が痛くなったり苦しくなります。そういう時は免疫力が弱っていたり、甘いものや果物を継続・過剰摂取していると言えます。一日1セット(2~3分)のツボ押しをします。風邪をひいていたり、痛みがあったり、何らかの病気に罹っている時は、何セット行っても構いません。左脇腹や左背中の違和感が消えるまで毎日続けると、免疫力=リンパ力が回復・強化されていきます。

 

前回までは、糖が痛みや疾患に及ぼす影響について解説してきました。
癌の場合、無酸素状態でもブドウ糖をエネルギー源にして癌細胞が増殖していくことも述べました。癌細胞は毎日誰でも発生していますが、身体に備わる免疫システム(リンパ球が対応)によって無力化しています。
しかし、糖の継続・過剰摂取によってリンパ球が糖化したり、血糖値を安定させるためのステロイドホルモンがリンパ節を萎縮させることによって免疫システムの機能不全状態が続くと、癌細胞は増殖してしまいます。
また、糖化は身体の冷えの原因にもなりますが、冷えは交感神経を優位にし、リンパ球の活動を低下させます。
このように、
低酸素(ストレスによる呼吸の乱れ、姿勢不良、無酸素系の運動の継続等による)、
高血糖(糖の継続・過剰摂取)、
低体温(ストレスによる交感神経の比率の上昇や糖化による冷え)等が
癌を含む疾患の根本要因と言えます。

このような身体の状態、そして食生活を見直していくことで、痛みや病気に打ち克つ免疫力を養えます。今回からはその具体的対処法をご紹介していきます。但し、身体に問題が起こった場合、速やかに糖の摂取を控えたり減らすことを前提とした対処法となります。

①低酸素の身体環境を整える

ストレスを感じ続けると酸欠状態になります。思い悩むと前屈みになって呼吸が浅くなり、イライラすると無酸素運動時同様呼吸が乱れ、悲しみが続くとむせ返り、呼吸が乱れて低酸素になります。また、デスクワーク等で同じ姿勢が続いても、肋骨が固くなって呼吸が浅くなり酸欠になります。

ここでは、肋骨を広げて肋骨を覆う筋肉を弛緩させ、深い呼吸を取り戻すエクササイズをご紹介します。
布団や座布団を丸めて背骨の下に縦に敷き、仰向けになります。
健康器具として注目を集めているストレッチポールを使うのもいいでしょう。

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腕を横に広げて胸郭を広げ、大きく深呼吸をして、腕を上下にゆっくりと動かします。
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呼吸を意識しながらゆっくりとした動作をすることで、肋骨を覆う筋膜が緩みます。

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腕を上げると痛みがある方でも、仰向けに寝て床の上で滑らせながら行うと、重力がかからず関節の負担が減って、比較的楽に動かせるのでお薦めです。糖化→石灰化によって関節が硬くなってしまった場合にもお薦めです。

3~5分行った後立ち上がると、胸が開き姿勢が改善され、肋骨を覆う筋肉が弛緩しているので、呼吸が楽になります。毎日行って低酸素体質を改善しましょう。
姿勢不良により肋骨が硬い状態で、酸素カプセルなどの酸素供給を行う健康器具を使用しても、効果が期待できないばかりか、活性酸素を発生させてしまいます。
まずは、酸素を取り入れる身体環境を整えましょう。

次回は、リンパ球を活性化させる方法をご紹介します。

糖が及ぼす身体への影響と対策 その8

皆様こんにちは!院長の佐々木です。
糖はがん細胞の餌になる!!
前回までは糖化による身体への影響について述べてきましたが、今回は糖と癌との深い関わりについて解説します。
細胞分裂等の新陳代謝や内臓活動、筋肉を使う運動など、あらゆるエネルギー活動には主に二つの系統があります。
一つ目は、酸素を取り込み、血液の運搬を担うタンパク質と結合して代謝活動を行う有酸素系のエネルギー産生で、細胞内小器官であるミトコンドリアが酸素を細胞内に取り込む役割を担うため、ミトコンドリア系と呼びます。
そしてもう一つが“解糖系”で、エネルギー産生に酸素を必要とせず、グルコース(=ブドウ糖)という糖をエネルギー源として行われる無酸素運動系で、糖を分解して代謝活動を行うのでそう呼びます。
陸上競技に例えると、ミトコンドリア系は長距離種目で、解糖系は短距離種目になります。よく「筋肉を使う運動を続けると乳酸が溜まる」、といいますが、この乳酸は解糖系のエネルギー産生時に生まれる代謝産物であり、疲労物質とか老廃物などとも言われています。乳酸は血液を酸性に傾け、細胞内に乳酸が蓄積して酸素供給不足になると、細胞の代謝が妨げられてしまいます。細胞の壊死を早めたり、筋肉のコリや硬さの原因になったりもします。この現象を乳酸アシドーシスといい、蓄積した乳酸は肝臓で分解され糖に再合成されます。
短距離走的な運動だけではなく、ストレスで呼吸が浅くなり低酸素状態になると、ミトコンドリアへの酸素供給が制限され、解糖系のエネルギー産生がメインになってしまいます。そしてストレス時に副腎から分泌されるステロイドホルモンは炎症を抑制する代わりに免疫機能を低下させ、リンパ節を萎縮させ、ホルモン自体が糖質で構成され、身体を冷やす(低体温)のです。そのため炎症も抑えられるのです。
実は90年ほど前に、癌細胞の細胞分裂・増殖過程は、酸素がなくてもブドウ糖をエネルギーとして取り込んで短期間で成長する解糖系産生であることが解明されています。検査に用いられる腫瘍マーカーは、癌細胞が増殖していることを知らせる因子ですが、その腫瘍マーカーが糖由来の物質です。
癌細胞周辺にはブドウ糖が大量に取り込まれ、短期間のうちに細胞分裂が繰り返されているのです。本来、癌細胞は誰でも有していて、一日におよそ一万個が産み出されています。しかし、免疫細胞であるリンパ球内のNK(ナチュラルキラー)細胞がいち早く異常をキャッチし、癌細胞への抗体を作って無力化しているのです。
しかし、前述のとおり、癌細胞は糖をエネルギー源、つまり餌にして増殖するので、食生活における糖の過剰摂取が続き、低酸素と低体温が持続する交感神経優位状態が続くと、リンパ球の数が追いつかず、リンパ活動性が抑制されて癌細胞増殖が勝ってしまい、検査ではっきりと確認できるほどに成長してしまうのです(検査で確認できるほどの癌細胞は、10年以上前から増殖を続けていると言われています)。
また、これまでのコラムで解説してきたように、糖はヘモグロビンとも糖化し、酸素供給や血液運搬能力にも支障をきたすので、ストレス時以外でも、甘いものや果物を少量でも継続的に摂取すると、低酸素・低体温という体質を招きます。もちろん、摂取している間は高血糖になるので、癌を増殖・活発化させる条件を満たし続けることになります(ブドウ糖は麺類やご飯などの炭水化物や果物に含まれ、添加物にブドウ糖・果糖と表示されているジュースやスポーツドリンク、スイーツにも含まれています)。
現代の癌治療の代表的存在である抗癌剤も低体温をもたらしますし、手術などによる体力消耗時のブドウ糖の点滴は癌を進行させてしまいます。つまり、糖過剰の食習慣とストレスが癌の増殖を促進し、癌治療をしながら、結果的に癌の増殖を手助けしていることになります。
改めて言いますが、糖は癌細胞の餌になりますし、免疫細胞のリンパ球も糖化してしまうので、癌をはじめいかなる病気にかかった場合でも、すみやかに糖を断つべきです。そしてこのような真実を知ると、果物やチョコレートが健康に良いなどという情報も、鵜呑みにはできなくなるはずですが、いかがでしょうか?

次回は、リンパ球を増やして免疫を高める方法をご紹介します。

お問い合わせ等、御意見等お気軽にご連絡下さい!!
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2号店「花なり」公式サイト http://www.seitaihannari.com/
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糖が及ぼす身体への影響と対策 その7

今回も、糖化によって引き起こされる症状について解説します。

◎消化器疾患
胃腸炎、胃弱、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、便秘、下痢、クローン病、潰瘍性大腸炎、脱腸、虫垂炎、過敏症腸炎等、消化器系トラブルのほとんどは糖が原因です。糖の過剰・継続摂取により交感神経優位体質になり、174話での解説のように、顆粒球メインの免疫反応によって活性酸素が発生し、粘膜を傷つけて炎症を起こします。大腸はリンパ球を最も多く保有する臓器ですが、糖化は粘膜内のリンパ球を減少させ、ポリープなど良性腫瘍の原因にもなります。
また、糖はウイルスや悪玉菌の餌になり、腸内バランスを崩しますし、糖を摂り続けていると酵素の効果は望めません。酵素を摂取したいのなら、果物からではなく、鮮度のいい刺身や発酵食品からにするべきです。つまり、通常の食生活をしていれば、必要量の酵素を摂れるのです。胃癌の原因の一つとされるピロリ菌よりも、菌の餌になる糖の摂取量を心配すべきです。

◎婦人科疾患
婦人科疾患の多くも、糖の継続・過剰摂取が原因といえます。子宮筋腫等の腫瘍は、上記「消化器疾患」で述べたように、糖を餌にして細胞が変性を続けた糖化産物です。女性ホルモンの影響で引き起こされる生理痛や生理不順も、糖の摂取によりヘモグロビンが糖化して身体が冷えることと、ホルモン自体の糖化に起因します。閉経の前後に起こる更年期障害の様々な症状を抑えているのはステロイドホルモンです。減少する女性ホルモンに代わって働いていますが、前述のように、糖の継続摂取によりステロイドホルモンの枯渇が生じると、女性ホルモンの代替機能を果たせなくなってしまうのです。
糖を制限し、ホルモンの材料となる良質なたんぱく質や鉄分を摂取することで、更年期障害は軽減します。

◎低血糖症
低血糖症(血糖値が安定せず、身体を動かしたり疲労感があるとすぐに血糖値が下降する)も、高血糖同様、単糖類(果糖・ブドウ糖)や二糖類(砂糖・ショ糖・乳糖)の継続・過剰摂取が原因です。甘いものが欲しい衝動に駆られるのも同様です。糖を頻繁に摂取することによって、血糖値の乱降下が起こります。急激に上昇した血糖値は急激に下降し、血糖値を再び安定させるためにステロイドホルモンが疲弊し、やがて枯渇して低血糖が続きます。そこにストレスなどが加わると甘いものを欲し、摂取すると一瞬だけ快感覚になりますが、またすぐに気分が落ち込みます。その負の連鎖が続く状態が低血糖で、運動中でも仕事中でも夜中でも、エネルギー補給として単糖類や二糖類を摂取すべきではありません。

◎うつ、認知症等精神疾患
上記「低血糖症」でも述べましたが、血糖値の乱高下は精神状態にダイレクトに影響します。疲労を感じたときは確かに低血糖状態かもしれませんが、そのタイミングですぐに甘いものに手を出しても、単糖類や二糖類は脳のエネルギー源にはならないので、気分はすぐに落ち込み思考活動を抑制してしまいます。依存度が増すと、ドーパミンの浪費によって建設的な心理状態を保つのが難しくなっていきます。
糖化による脳内血管の硬化に水分不足が加わると、血栓が出来やすくなり脳血管障害のリスクを高め、また血流不全によって認知症の要因にもなってしまうのです。

 

次回は、癌と糖の深い関係、糖を欲した際のおすすめの代替食に加えて、これまで挙げてきた症状が出た場合の身体へのアプローチなどを述べていきます。

糖が身体に及ぼす影響と対策 その6

今回も糖化による身体的影響について解説します。

◎コレステロール、動脈硬化
動物性脂肪の多い食事がコレステロール値に影響する、という大きな誤解が蔓延していますが、コレステロールのほとんどは肝臓で生成されるので、食事やカロリーを気にする必要はありません。
コレステロールそのものは、ステロイドホルモン(傷ついた細胞膜を修復し、ストレス時や血糖値の乱れを安定させるため副腎から分泌される)の材料になります。また、ビタミンD(免疫や骨の形成に非常に有用)の材料にもなるので、生命維持には欠かせない細胞です。
ですから、コレステロールを敵視しなくていいですし、善玉に対する悪玉コレステロール値の割合が高くても、それがすぐに動脈硬化につながるわけでもありません。
問題は、糖の継続摂取により、血管内の余分なコレステロールに糖が粘着することなので、コレステロールの値よりも糖の摂取量に注意を向けるべきです。前回のコラムの「静脈瘤」でも述べましたが、血管が硬化する原因は、糖の継続摂取とたんぱく質(血管の材料となる)の不足であり、コレステロール値を下げる薬の継続的な服用は、胆石になるなどのリスクをもたらします。

・肥満
脂質異常症・メタボリックシンドローム・糖尿病の原因が炭水化物の過剰摂取であることは疑いようがありません。たんぱく質や脂質の摂取は肥満にはつながりませんし、動脈硬化やコレステロール値とも無関係であることは前述の通りです。細胞の構成要素であるたんぱく質と細胞膜を保護する脂質はしっかり摂取すべきです。炭水化物はエネルギー源として必要ですが、体内に貯えられたたんぱく質が必要に応じてエネルギー源として糖になるので、エネルギー補給を目的に糖を摂る必要はありません。カロリーを抑えることにばかりに気をとられると、アミノ酸スコアが下がり低たんぱく状態(栄養不足)に陥ります。
炭水化物の摂取量を制限すれば体重はスムーズに落ちますし、たんぱく質をしっかり摂っていればリバウンドも起きません。ハードな筋トレや有酸素運動を習慣にしなくても、糖質制限を行えば体重は落ちるのです。消費カロリーに目を向けた運動によるダイエットは非効率で、鉄分やたんぱく質が不足するなどのデメリットの方が多いともいえます。運動での減量は難しいですし、体質改善もできません。身体は60兆個の細胞でできており、その細胞を構成し性質を決定するのはあくまでも食生活です。

・高尿酸血漿、痛風、腎不全
尿酸値の上昇や痛風の原因は、アルコールやプリン体の多い食品といわれています。腎臓でろ過しきれない残存物が指の神経を刺激して痛みを引き起こすのですが、そのろ過できない物質こそが糖で、プリン体と糖化することが痛風の原因です。水分不足と糖の継続摂取が腎臓に負担をかけ、そこにアルコール摂取などが加わることで更に尿酸値が上昇し、痛風を発症するのです。
腎臓機能に負荷をかける大きな要因として、糖の継続摂取、ジュースやスポーツドリンク、お茶などの摂取割合が水に比べ多いこと、薬の継続服用などが挙げられます。
腎臓のろ過機能が低下すると、人工透析が必要になってしまいます。そうなると水分を制限されるので、ますます機能が低下するという悪循環に陥ります。予防のためにも、1日2リットルの水の摂取と糖質制限をおすすめします。